また会おうね
 
 ――ああ、このときの言葉にできない思いをなんていうのだろう。

 あたしと爪楊枝ケースを手に遊ぶ女の子を驚いたように見つめる女の人。

 あたしよりも大人びた顔立ちに、懐かしい面影が重なる。


 とても綺麗で癖のない長い茶色の髪は、今では肩に当たらないくらい短く切り揃えられている。

 薄いメイクは落ちついた母親の印象を与えていた。


 やがて彼女は驚いて固まったままのあたしに訊いた。

 変わらない澄んだ声で。



「……井上さん?」と。



 それが二年ぶりの宮川結菜との再会だった。



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