俺に溺れとけよ
涙を拭きながらもじもじする私。




「何?」

「はっきり蒼井くんから聞いたわけじゃないし…自分から告白するのは怖いかも」

「は?私が嘘ついてるつーの??」

「違う違う!そうじゃないんだけど…」


告白なんて考えたことなかったから、いざしろって言われると怖いよ…






「もしかして…私に遠慮してる?2人が付き合うことになったら私が傷つくんじゃないかって」


正直それもあった。凪と毎日一緒にいるのに私と蒼井くんが付き合うなんて…そんな酷いことないよ。




「そりゃあきつくないって言ったら嘘になるわよ。でも…親友が幸せになってくれるならそんな嬉しい事は無い。紡よりあんたの方が大事なの…」

「なら私だって凪が…」

「わかってる。でも私は嘘ついて2人の邪魔をした…それを罰だと思って生きていくわよ」

「凪…」


さっきから涙が止まらない。凪も同じようだった…





「だから幸せになって…ね?」

「…うん」


私と凪は手を握り合った。

友情を確認し合い、私は心から凪を親友だと思える相手だと思った。








「さーて。じゃあどうやって告白する?ロマンチックなのがいーよね」

「そ、そうかな…」


涙が落ち着いて来た頃、うーんと告白を考える凪と恥ずかしくて言葉が見つからない私。


本当に告白するの…?

あー考えただけで無理だよ~





「あ、ちょっと待って。LINE来たから」

「うん」


スマホをいじり始める凪。私は熱い頬を両手で押さえてふぅと息を吐く。




告白なんてなんて言ったらいいのか…

普通はなんて言うの…?

LINEじゃダメ?

凪に言ったら怒られそうだけど…
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