隣り合わせ

「敦君が、帰ってきたみたいだよ?」


お姉ちゃんから聞いたけど。


本当は嬉しいはずなのに。


会いたい…と。


会いにくい


気持ちが交差している。


「麻衣、大丈夫?」



お姉ちゃんが、頭を撫でてくれた。



「お姉ちゃんだったら、どうする?」



私の溢れて止まない気持ちを。


すべて、お姉ちゃんに話した。


私は好きになった人の悲しむ顔を…



黙って見ているしかないの?


一人の人間を知る、難しさを



はじめて怖いと感じた。



それは、きっと……



自分も傷つくのが、怖いから。


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