少しお話しをしようか?

少しお茶でもいかがでしょうか?

「、、、誰も幸せにならないんですね」

不気味な館の中
僕は、目の前の男にそう言った。


「えぇ。現実なんてこんなものでしょう?空回って、失敗ばかりして、挙句の果てに成果すら見出せない」



目の前の男は、僕の目をジッと見つめてそう言った。
貴方にも心あたりがあるでしょう?なんて言いたげだった。


僕は何か心が読み取られてる言いようの無い恐怖を感じ、自分の手に持ってる紅茶に目を落とした。

紅茶の水面が揺れて、僕の顔を歪ませる。

この男の言う通りだった。



現実は甘く無いのだ。身をもって分かっていた筈だろう。
何を今更、救いを求めたのか。

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