きみが望めば
「聞こえるよ、ラファの心の音。、、読めはしないけど、こうしてると、聞こえる。なんか、心地いい、、かも。」


ふわりと身体が浮いた。
ラファの胸に軽々とお姫様抱っこされている。「さぁ、行こう。」
頬にまたキスを受ける。
「ちょっ、ラファ、キスしすぎ、何か印象と違うよっ、キス魔なの?!」
火照る頬を押さえるあたしに、ラファは構わず涼しい顔してる。

ぅ、なに、その妖しげな微笑みは??

「なに?なによ?」

「そんなこと言ってるのは今のうちさ。すぐに俺からキスしてもらいたくなる。」
ラファは自信たっぷりに微笑んだ。


「お姫様、ちゃんと祈っててくださいね。」
ウィンクが飛んできた。

ぁぁ、、あたしが無事にハッピーエンドに行けますように。。


あたしたちは再び馬で出発した。
空は快晴、午後の日差しがきらめいていた。
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