冷たくて優しい先輩





「行こう、春波」



ヨウ先輩は私の手を引いて、校舎裏に連れて行ってくれた。





「すみません!ご迷惑をおかけして!」



「怪我はない?」



「はい、どこもありません!元気です!」


力こぶを作るフリをすると、ヨウ先輩が私を抱きしめた。





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