先生と、ひとつ屋根の下





「朝ごはん、もう食べますか?」



「……うん」




首をあまり動かせないからか、



先生の髪にはほとんど寝癖がついてない。






「……変だな」




「え?」




「病院にいるときは…朝、シャツが汗でびしょびしょだったのに、今はそんな汗をかいてないから…。
…やっぱり、自分の家だと違うんだな」




違い…ませんけど…、




でも、そう思ってくれてよかった。






「さ、食べましょう!」












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