お前、俺のこと好きだろ?



「小春、おいで」



高畑くんがもう1度そう言うと、私は迷わず高畑くんの元へ走って高畑くんの右手を握った。



「私が、こんなことしていいんですか」



「小春だからだろ。てか、顔真っ赤」



そんなの、高畑くんのせいだよ。
顔が赤いのも、胸がドキドキして、切ないのも全部全部。



────高畑くんが、好きだからだよ。


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