大好きな君の嘘
その夜

山南から借りた本を全部読み終え

「返してきますね」


土方の部屋を出た君菊





仕事に没頭して、時が経つのを忘れていた

土方が山南のところだろうと思い

迎えに行く


「本を持ってきてからすぐに出ましたよ」


山南の言葉で、しまった!と青くなる

沖田の部屋に行き


「おい!幹部集めろ!!」

「はい!!」


声色で緊急事態だとわかり

幹部が集まった


「すまねぇ… 君菊がいなくなった
拐かされたか、自ら山崎の処に行ったか
手分けして、探ってくれ」


シュッ



天井から忍服の男が降りてきて

顔をちらり



「俺です!烝からの伝言です
明日の予定が今日になったみたいで
小楽が動き出しました」


「与一 君菊が拐かされたかもしれねぇ
探してくれ」

「わかりました」

「よし!君菊のことは、与一に任せ
小楽を叩くぞ!山南さん!作戦立ててくれ」

「わかりました」


頼もしい仲間を持ったと、近藤はにやついた





君菊が拐かされたかもという知らせを
山崎にしてから、与一は小楽のもとへ


長州邸を見て回る為

屋敷前に立つ


土方ら、新選組も到着し合流した
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