先輩、私のこと好きになってくれますか?
先輩と、お勉強会!





《 良かったら、家来ない? 》



それは、文化祭も終わり中間テスト1週間前となったある日の放課後に来たメール。



相手はもちろん、大翔先輩。



ただ、私の頭は、追いついてない…。



「いや、行きなさいよ」



HRが終わって直ぐ連絡が来て、
それを見た私は速攻で沙耶ちゃんに報告。

そして何がどうなってどうしたらいいのか、

沙耶ちゃんに聞いたところ、そう帰ってきた。



「だ、だって…!先輩のお家だよ!?」



「だってにだってで返すけど、
誘ってきたのは王子でしょう?
っていうか、柚乃が断れるの?」



うっ…言われてみれば、断れない。



何かと断るという行為が苦手な私にとっては、
このお誘いを断ることすらできない気が…。



「王子と進展作りたいでしょ?
なら、行動あるのみ!ほら、髪の毛アレンジして行きな!」



そう言って近くの椅子に半ば無理やり座らせられる。



テスト一週間前は全部活動、休止だから
沙耶ちゃんもお休みなんだ。





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