先輩、私のこと好きになってくれますか?





「いつも余裕そうなのに…」



「はははっ、そう見えるなら良かった!
そう見えるようにしてるんだよ」



隣でニッコニコの笑顔で歩く先輩に叶う日は、
きっとずーっと先なんだろうな…。



「私もヤキモチ妬いちゃうかもですよ」



「きっと可愛いだろうね」



「…めんどうかも」



「それはないよ。見てみたいなぁ。」



…ほらね。

いつも私の一歩先を行っちゃうんだ。



でもそれが、リードしてくれてるようで
ちょっぴり安心する反面

ちょっと寂しくも感じちゃう。



私も、余裕が欲しいなって、いつも思う。



「柚乃ちゃんは柚乃ちゃんだよね」



「…そうですね、私は私です」



こうやって、私の心の中を読み取っちゃう所も
全部大好きです。





< 191 / 231 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop