先輩、私のこと好きになってくれますか?





「どうしたの?元気ないね」



「…体重計、乗りました」



「なるほど」



ぽんぽんと先輩の隣に座るように言われたので
先輩の隣に行くと、耳元で

“ 浴衣姿、すごくかわいい ”

って甘い声で言われて、のぼせそう。
おふろ上がったのに、のぼせそう。



「柚乃ちゃんはもうちょっと太るべき」



「痩せるべきです」



「いつも思うんだけどさ、
なんか折れちゃいそうなんだよね…」



「えぇ…」



そう言いながら先輩は、ご飯食べよ。
と言ってきたので、いただきます。と声を揃えてご飯を食べ始める。



「たくさん食べてね」



「お、抑えます…」



「今日は特別なんでしょ?」



「はっ…!確かに!」



私って、単純だと自分でも思う。
結局ご飯をペロリのたいらげてしまい、
露天風呂にも入ることになってしまった。

今お腹出てるのに…





< 214 / 231 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop