先輩、私のこと好きになってくれますか?





放課後、私の緊張はピークになってた。



理央くんが大翔先輩に、
教室に行くように仕向けるみたい……。



もうすぐで最終下校時刻。



きっとあと少しで……



バタバタバタバタ…



廊下から、走っている足音が聞こえて、
もしかしてと思ってドアの方を見ると、
肩で息をしている大翔先輩がいた。



「…あれ?」



「ど、どうしました?」



目を丸くして、訳がわからなさそうな顔をしてる…。



理央くんは一体、なんて言ったんだ…?



「理央が、柚乃ちゃんが泣いてるって…」



「え!?泣いてないですよ!」



理央くん、どんなウソついてるの!?





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