攘夷理論。
獄中
「入れ。」
ここは獄中。
そして隣には釘打ちにされた以蔵さん。
以蔵さん…生きてた…
「手足を広げて、腕をあげろ。」
ドンッ
からだにめり込む釘。
「ぐぁっ、ぐっ、うぐっうぐぁあああああああああああああ」
「り、つき。ど、して」
以蔵さん、お守りできなくてごめんなさい。
貴方の死んだ世界を見たくない。
だから、貴方が私の死んだ世界を見てください。
「以蔵さん、まだ、しな、ないで。うぐっ、先に、逝かせっ、て、」
「まだ話しする余裕があったのか?」
バチン、ベチン…
鞭で叩かれる身体。
自由の効かない手足。
「うぐっ、ぐはっ」