ヒーローのそばで。
私は、思いついたことをすぐ言っちゃうから、中学の時からずっと友達ができなかったから、友達と一緒に帰るなんて、初めての体験だった。

「ほんと?ありがとう!私、友達できなくて困ってたの!ホントにありがとう!」

あ。笑ったらとっても可愛い。

「いや!実は私もなの!工藤さんに話しかけてもらえなかったら、ひとりで帰ることになっちゃってたよ!ありがとう!」

私達は、中学校の話をしたり、家族のことや、自分の趣味などをお互いに話しながら家に帰った。

「私のことは、日葵って呼んでよ!桜楽ちゃん!」

「うん!日葵!」

私達の家は意外と近くて、10分もかからないところにあった。




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