きみに想う 短編集
度々役人が村を訪れ

タヤル族を探しだしており

タヤル族の特徴である赤い髪を持つ

雫と父は

来ると分かるたびに身を隠していた

「ただ、最近よく来るし。雫も聖も小さいし
なんだかやな予感がするの」

母は父に不安な表情をして話した

父は近々引越しをしたほうがいいと言っている

周りの市民にも

迷惑が掛かかるだろうと

荷造りを始めることにした

「おやすみ、雫」

「おやすみ」

いつものように母と父から

額にキスをもらい

雫は眠りについた
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