気づけばそこに
1章 幼馴染み




ピピピピッ



毎朝6時にセットしているアラームが
頭上で鳴っている。




「んー…………。」



眠たくて、半分も空いてない目で目覚まし時計を探す。


………あれ、無い。



探している今も頭上でせわしく鳴っている。



うるさいなぁ……もう起きてるし…………。




やっとのことで目覚まし時計を見つけ、勢いよく止めた。



その拍子に、何故か目覚まし時計は
勢いよくこちらに落ちてきている。




え………………。





危ないっっ!





そんなことは瞬間的に分かっていても
寝起きの私には届くわけがない…。







ゴツンッ…




「…うっ」




目覚まし時計の鈍い衝突音と私の悲鳴が
鳴り響いた。





「いったああア゙ア゙ア゙ア゙ア゙い!!!」






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