気づけばそこに

後悔






ピンポーン………





「はーい!!」




夏休み1日目。


勢いよく、玄関のドアを開けると
両手にお菓子やジュース、他にも色々なものを持った親友2人が立っていた。




「「やっほ~♪」」



「やっほ♪
入って入って~」




「「お邪魔しまぁす!」」





「あ、由宇、冷蔵庫にアイスとか入れていい?」




「あ、いいよいいよ!
じゃ、リビング行こっか。」




2人を連れて、リビングへ行くと
キャリーバッグに何やらたくさんの荷物を詰め込んでいるお母さんとお父さんがいた。



「あら、杏奈ちゃん優衣ちゃんいらっしゃい!」



「お邪魔してます♪」



「え、お母さん達どこか行くの?」



全く何も聞かされてない私。


お父さんはとぼけたように、「あれ、言ってなかったっけ?」
と言っている。



「え、私知らないよ?!」



「一週間旅行に、お母さんとお父さんで行ってくるのよ~」



知らないし、そんなこと!!


しかも、一週間って……。




「じゃあ、私は杏奈と優衣とお泊まりだけど、浩二はどうするの?!」



「浩二も、友達の家に泊まりに行くって~」




「ご飯は?!」




「大輝の家に頼んであるから!」



うあああ、大ちゃんの家…。


普段なら嬉しいけど、今は………。



タイミング悪すぎる…!!



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