個性派高校生は日常がお好きなようです!
入学式が終わり、それぞれ自分のクラスへ向かっていく。
クラスは10個に分かれている。
神威は【1組】。ドーム型体育館に最も近いクラス。幸い、移動に時間はかからなかった。
教室には総勢30人の生徒がいた。
スライド式のドアが開く。教師と思われる女性が入ってくる。
『皆さん、おはようございます!』
明るい声で教壇の前に立ち、ホワイトボードに名前を書いていく。
『私は皆さんの担任の浜野花(ハマノハナ)です!一緒に楽しく学校生活をやっていきましょう!』
やや大きめの声で紹介していく女性-浜野花。
その後、生徒同士の紹介だった。
最初に紹介を始めたのは、今朝男達をどけた少女だった。
「私は朝比奈澪(アサヒナミオ)です。皆さんと仲良く過ごして行きたいです。よろしくお願いします。」
彼女-朝比奈澪は、美しいと思えた。立ち振る舞い、声、雰囲気がまるでお嬢様のようだった。
長い黒髪をおろした、優しそうな笑みを浮かべた彼女が座ると同時。自己紹介が続く。