答え合わせ

「それで？」


校門を出て、ひと気が少なくなると、三浦が話題を変えた。


「何が？」


「南の話しに決まってんだろ？」


「あ、ごめん、ごめん。…分かったんだ。僕は南のことが好きなんだって」


「お、気付いたか！」


「うん。…って知ってたの？」


「あたりめぇだろ！  たぶんクラス中知ってんぞ」


「え…。すっごく恥ずかしい」


「別に恥ずかしがることなんてねぇと思うけどな。オレは冷やかしりするヤツは嫌いだ」


「ありがとう。それでね、これからどうしたらいいんだろうって思ってさ」


「それオレに聞くことか？」


「何でも相談しろよって言ったのは誰だよ」


「ハハッ。そうだった。つか、お前はどうしたいんだよ」


「そりゃ、好きって…」


「じゃあ告れよ。好きです！  付き合ってくださいって」


「そんな勇気がないからどうしたらいいか相談してるんだよー」


「んなこと言ったって、こればっかりはなぁ。早く告んねぇと誰かに取られちゃうかもしんねぇぞ」


「お、脅かすなよー」


「いや、分かんねーぞ？  例えば、オレとか」