君とベッドで秘密事。
2

レナ





「進路調査表、来週までに出せよ~」


高3の5月。進路調査表が配られた。就職、進学かに分かれていて御丁寧に第一希望から第三希望まで記入する欄がある。


担任の言葉に不満そうな顔をするクラスメイトたち。けど、ここは県内でも有数の進学校だ。嫌そうな顔をしながらも皆勤勉で優秀な生徒たちだから。特別な事情がない限り、進学という道を選ぶだろう。


「進路なんて嫌になっちゃうね~」


私の隣の席の千里もそんなことを言っているけど、彼女が成績優秀なことは知っている。進路といっても大学進学だろう。


「レナも大学行くんでしょ?」





「……どうしよかなって」


「え!?」



私の言葉に千里は、驚いた声を上げた。その声は意外にも大きく教室にも響き、担任に睨まれてしまった。千里は「すみません…」と恥ずかしそうに謝った。



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