君とベッドで秘密事。

レナ




寝返りを打つと、そこに彼はいなくて。


「………起きるの早…」


ベットには彼の体温だけが残っていた。


ベットから起き上がり、近くにある時計を見ると朝の8時を差していた。しかも今日は土曜日だ。休日の朝くらいゆっくりするという考えは彼には無いんだろうか。


ベットから抜け出し洗面所に行き、顔を洗って髪を整える。


洗面所も自由に使えるようになった。タオルの場所も分かる。けど、私たちは付き合っていない。友達以上恋人未満。いや、友達ですらないのかも。


何となく、人肌が恋しくなるとき颯真に会いに行きたくなる。彼に、ぎゅっと抱き締めてもらうだけで安心するんだ。


洗面所を出てリビングの扉を開ける。



「………おはよ」



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