鈍感な君へ

愛してる…

それからの日々は嵐のように過ぎ去り

彩奈が家に来てから1週間がたった

ばあちゃんの体調は目に見えて悪くなってきていた


お見舞いに行っても少し話してほとんど
寝ている状態だった
明らかに衰弱しきっていた



――…嗚呼、まじで長くないんだ



妙に冷静な自分に驚いた





そんなある日…

彩奈とばあちゃんのお見舞いに来た



寝ているかと思い静かにドアを開けると



「きてくれたのかい」




上半身を起して微笑んでるばあちゃんがいた






「起きてたんだ」



「おじゃまします」




俺たちは椅子に腰掛ける




「何だか、眠れなくてね」





――それから他愛もない会話をして面会時間が終わった





「また明日来るよ」





俺の言葉に返事を返さずただばあちゃんは
微笑んだ






―――…嫌な予感はしてたんだ
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