Disposable
「その弾薬がサービスだってのは本当だ。他意はない。が」

ガイストは吸い殻を携帯灰皿に入れる。

「ゴーストはアンタ達のデュラハン社へのスカウトを考えている」

「……」

ほらな、と言わんばかりに、バニングはヒューの顔を見た。

「俺達をデュラハン社のコントラクターにしようってのか?脱獄囚だぜ?」

ヒューが訊ねる。

「使えるなら身元は問わない。それがデュラハン社の方針だ。必要なのは潔白な身元じゃない。戦場での働きがいい奴だ」

ガイストは返した。

事実、デュラハン社には嘗て敵兵だった者も数多く在籍している。

寝返ったといえば聞こえは悪いが、仕事さえ有能ならば、ゴーストはどんな過去を持つ者でも採用していた。

例え脱獄囚でも構いはしないのだ。

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