Disposable
特別戦犯刑務所
その日の昼。

バニングはコンエアー(囚人護送機)に乗せられ、特別戦犯刑務所へと出発した。

拘束着を着せられた不自由な姿。

それでもバニングは顔色一つ変えない。

「ここまでの扱いを受けても無表情か」

同乗の看守の1人が、特殊警棒の先端でバニングの顎を小突く。

「生意気な野郎だ。ここまで動じないと、悲鳴の一つも上げさせてやりたくなる」

警棒に力を込める看守。

バニングは黙って看守を睨む。

力を込める看守。

睨むバニング。

「へ…へっ、まぁいい」

バニングの迫力に押されたのか、看守は警棒を引いた。

「今から悲鳴を上げなくても、この先幾らでも泣き叫ぶ事になる…アリゾナほど甘くないぜ、特別戦犯刑務所はよ…」

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