Disposable
地上では、装甲車が出動していた。

アウトカムズ社が自社で開発したポーラーベアAPCと呼ばれる装甲車だ。

『アイツは銃じゃ骨が折れるな。俺が引き受ける』

コートニーを向かいのビルの屋上に降ろし、ガイストがヘリで装甲車の迎撃に移る。

ヘリに装備された対戦車ミサイルを発射し、瞬く間に装甲車を破壊するガイスト。

その間に、バニング達はコートニーの狙撃の援護を受けながら、アウトカムズ本社の上層階へと進んでいく。

「チッ、弾切れかよ!」

ヒューがM240機関銃を投げ捨て、MP5A4に持ち替える。

「こっちもこれが最後の弾薬!」

ハルがステアーに新しいマガジンをリロードした。

次の階が、アウトカムズ社の社長室だ。

経営者のエリックが、恐らくそこに陣取っている筈。

「俺達がここで足止めする!バニング、お前が行け!」

迫りくるアウトカムズのコントラクター達を迎撃しながら、ヒューが叫んだ。

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