Disposable
懲罰房
懲罰房。

刑務所内の規律を破った者が入れられる独房。

対象者は両手を後ろ手にされて手錠をかけられ、コンクリート剥き出しの、ベッドもない部屋の中で3日間過ごさなければならない。

食事は日に1回、パンとカップスープのみ。

しかもその食事の時すら、手錠を外してもらえない。

世話役の受刑者に食べさせてもらうしかない。

「…あんた、カッコイイよな」

バニングの食事を担当していた受刑者が開口一番言った。

「看守に殴られるのが分かってて…しかもあのサムソン相手に…正しいのが分かっていても、なかなか出来るもんじゃない。おまけに野郎を一発でノックアウトさせちまって」

「止してくれ。俺の虫の居所が悪かっただけだ」

不自由な体勢のまま、バニングは微かに笑みを浮かべる。

「そんな事ねぇよ。あの一件でアンタのファンになった奴は多いぜ」

バニングの食事を済ませ、受刑者は出ていく。

「頑張れ、負けんなよ。応援してるぜ」

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