Disposable
1発、いや2発は食らったか。

45口径は流石にダメージが大きかったが、それでも構わず、バニングはエリックにタックル!

押し倒された拍子に、エリックはP220を手放してしまう。

これで共に銃は持っていない。

素手の勝負だ。

「ぬうっ!」

マウントポジションから、エリックの整った顔に拳を振り下ろすバニング。

俗に言うパウンド。

顔面を崩壊させるつもりで殴り続けるが。

「!?」

エリックは咄嗟にバニングの腰のナイフホルダーからアーミーナイフを引き抜き、弾丸を食らったバニングの左肩に突き刺す!

「ぐぅあぁぁぁぁぁあぁっ!」

銃創をナイフで抉られる激痛に、バニングは思わずよろめく。

その隙に体を入れ替えるエリック。

折れて曲がってしまった鼻骨を、強引に戻す。

「久々に滾るね…ボスニアを思い出す」

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