Disposable
食事もそこそこに、バニングは手錠をかけられて所長室へと連行された。

重厚な扉を開けると。

「久し振りだな、バニング・ロス」

所長室の椅子に、マクガレン・フォードが座っていた。

「戦後も出世しましたね、大佐」

無表情のままバニングが言う。

そんな彼の顔に、フォードは咥えていた葉巻の煙を吹きかけた。

「所長と呼べ、バニング。わかったか?」

「……」

バニングはふてぶてしくフォードを見る。

「まぁいい」

フォードは席から立ち上がった。

「バニング・ロス。貴様を本日付で特別戦犯刑務所に移送する。私はあちらの所長も兼任しているのでな」

「…理由は?」

問い返すバニングの胸に。

「おい」

フォードは火の点いた葉巻を押し付けた。

「私の許可無しに質問などするな、屑が…!」

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