※小悪魔男子が可愛すぎて困る!

今度は怪我しなくてよかった



「うわっ!」



コート上には、笛の音ではなく私の声が響きわたる。



それもそのはず...


公園のコートな為、狭いから展開が早い。



結城くんの言いつけ通り、いくら反対に走っても結城くんたちが点を決めれば、相手はすぐこっちに向かってくるのだ。



「琉李いい加減ちゃんとやれよ」



「うるさい、やってるよ。ていうか、それこっちのセリフだから」



「よ、余裕ぶっこいてんじゃねぇぞ」



まだまだ、余裕な2人とは裏腹にそろそろ限界という表情のイカついお兄さん3人組。



「ははっ、このくらい中学の頃の部活に比べたら余裕だわ。な?琉李」



玲くんのパスを結城くんが受け取ると、すかさず結城くんをイカついお兄さん2人が囲む。



「確かにあれは地獄だった」




< 259 / 405 >

この作品をシェア

pagetop