※小悪魔男子が可愛すぎて困る!

泊まっていくんでしょ?今日



「――...で、栗花落と別れた後陸に1on1でぼろ負けして、それからいつかリベンジしようと思ったんだけど、陸がバスケ自体やめててそれすら出来なくなっちゃった」



同じ部活の仲間であり、友達に裏切られ...



大好きだった彼女に裏切られ...



相当辛かったはず。



誰も信じられなくなって当然だ...。



下を向いている結城くんの表情は、髪で隠れて見えない。



そんな私の視線に気づいたのか、結城くんが顔を上げたせいでパッチリと目が合う。



「クスッ...独り言だって言ってるのに、泣くの我慢しすぎて顔が大変なことになってるよ。ほら、泣かないで」



おかしそうにクスクスと笑う結城くんが、とても愛しくなる。



すき、大好き...。



「...ゆうぎぐん.....グスン...結城くん。だいすきっ...ヒクッ...」



< 359 / 405 >

この作品をシェア

pagetop