君が好きでして、
小動物×肉食獣(?)

それは俗に言う〝一目惚れ〟

君に初めて出会ったのは学校の廊下。




俺の友達の友達の友達が君で、俺とは真逆な物静かな子。





最初のイメージは〝静かそうな子〟。



3組の俺と、5組の君。





繋がりなんて基本なく、出会ったあの日もただ友達について行っただけ。


偶然俺の友達が君の友達と、友達だっただけ。


偶然その友達が、友達と出会っただけ。




重なり合った偶然が俺と君とを引き寄せた。





引き寄せたなんてロマンチックに言ってみたけど実際君はそんなこと思ってないだろう。






君は友達の斜め後ろから様子をうかがうように俺達を見た。



君の友達がこの子は人見知りだと言った時、君はもっと友達の後ろに隠れた。

注目されるのが嫌だったんだろ?



どちらかと言えば学年では目立つグループにいる俺にとって君みたいな人見知りの子と話すのはすごく新鮮だった。




それから、小動物みたいな君がすごく可愛く見えた。






すれ違えば君を目で追ってたし、君と目があった気がした時は速攻で友達に報告してた。






そのたびに気持ち悪いと言われていたのを思い出す。


君の家のシャンプーの匂いも覚えたし、君が体育が苦手なのも知ってる。





俺ってかなり気持ち悪いな。






前廊下ではしゃいで、歩いている君にぶつかった時あったよな。


男子と女子じゃ体格差も違うし女子の中でも結構小さかった君は俺にぶつかったせいで尻餅をついたよな。




あの時はめちゃくちゃ心配した。



それから君は俺を怖がるようになったよね。


避けられてるなって気づいた時はかなりショックだった。




ショックすぎて学校休みそうになった。
< 1 / 6 >

この作品をシェア

pagetop