あたしはそれでもアキが好き
答えを
アキと2人の夏休みはどんどん過ぎていく。


朝起きて、ご飯を食べて課題を持ってアキの家へ。


2人で課題をやりながらくだらない世間話をして、お昼をごちそうになって、午後からは近所に遊びに出かける。


そんな中身のないような毎日を繰り返す。


「課題、終わっちゃったね」


夏休みが半分ほ過ぎたころ、毎日3時間みっちり勉強したかいがあってあたしたちの課題は終わっていた。


「すごい。夏休み前に課題が終わったのなんて生まれて初めてかも」


アキはそう言い、感動したように目を輝かせた。


確かに課題が終わるのは嬉しい事だ。


でも、これでアキに会いにくる理由がなくなってしまったのだと思うと、喜ぶことなんてできなかった。


「そういえば、まだ言ってなかったよな」


「え?」


「告白の返事」


アキの言葉にあたしは息を飲む。


まさか、このタイミングで?


心の準備ができていなかったあたしは視線を泳がせた。


アキを直視することができない。
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