囚われた瞳【琴子さんanother story】番外編2UP
「退院したばかりで疲れたろう。我が家と思って、ゆっくりしてくれ」

「ありがとうございます。岬へん…さん?」

「クスッ…岬さん…か。颯馬さんでもいいぞ?」

ニヤリと口角を上げ、意味深に笑う。

「いえ、『岬さん』で」

「なーんだ、残念。あー、外へ出る時は声かけてくれ。この辺は入り組んでるから、慣れるまでは迷子になりやすい」

迷子って……子どもじゃないし!

「迷いませんよ?」

「迷うって!俺…小学生の頃、何度か迷子になった」

「ほら、また子ども扱いして…」

「同じようなもんだ」

そう言って、またニヤリと笑う。

岬さんって、こんなに気さくな人だったんだ。

意外だな…








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