囚われた瞳【琴子さんanother story】番外編2UP
「髪…黒かったんですね」
「ククッ…なんだよ、それ。
久しぶりに会ったのに。もう少し、気の利いたこと言ってよ?」
まあ、結衣らしいっちゃあ、らしいんだが…と付け加えた。
「あーー、相変わらずステキですね」
素直に『お店、やってて凄いですね!』とか言えばいいのに、素直じゃない私は可愛いセリフが言えない。
「何その棒読み……で?
結衣は、この近くで働いてるのか?」
「うん。山陽出版で、SOLEIL(ソレイユ)って雑誌の編集を担当してる」
「凄いじゃん。SOLEILなら、うちにも置いてるよ」
ほらっ…と、雑誌のラックを指差す。
本当だ…ラックに見覚えある表紙が見えた。
「あの情報誌の中のさ、オススメ旅のページが好きだな」