強引上司と過保護な社内恋愛!?
「あの…ごめんなさい。出しゃばった真似をして」

しかし、桧山さんは無表情のまま黙り込む。

「だって、く、悔しいじゃないですか。あんな言い方されて。桧山さんは全然ダメなんかじゃ…」

「知った口聞くな!」

突然大きな声で怒鳴られて私はビクッと身体を強ばらせる。

桧山さんは口元を抑えて目を伏せた。

「ごめん…松井さんを探しに行こう」

私は咄嗟に腕を伸ばし桧山さんの上着を掴もうとするが、交わすように身を引き離された。

そのまま踵を返して、桧山さんはメイン会場へと向かう。

私はその背中を呆然と見つめる。

どうしよう…嫌われた。

自分のした事を痛切に後悔する。

しかし、時既に遅し…。
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