強引上司と過保護な社内恋愛!?
「私がフワフワを着たって似合うとは思えません」

「泉さんは背が高くて細いからシックな色合いのワンピースとか似合いますよ!ねえ、桧山さん!」

ああ…そこでわくわく動物園に振らないで…絶対馬鹿にされる。

「そうだな」

思いもよらない肯定に私はギョッとした表情を浮かべる。

「いずみんは背が高いからきっと何を着ても良く似合う。目鼻立ちも整ってるからきちんとメイクをしたら映えそうだな」

桧山さんは耳心地のよい言葉を並べて、甘く微笑みかける。

不意打ちに危うくトキメキかけた。

が、しかし、タダでこの男が私を褒めるハズがないと直ぐさま思い直す。

「何が目的ですか?桧山さん」

私は警戒の視線を向ける。

「鋭いな。さすがミスパーフェクト」

桧山さんは口の端を上げてニヤリと笑う。。

「来週の金曜日接待がある。田母神も同席しろ」

…ほらね、やっぱり。
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