哀し


「ほれ。」

待つこと数分
団長がハンバーガーもって帰ってきた。

「買い物手伝ってくれたお礼。」
「はあ、いくらですか?」
「お金はいらないから明日の会議来い。」
「いやですよ。」
「なんでだよ~」
「大体ね、私よりやる気のある人探せばいいじゃない。」
「えー、今更?」
「団長が勝手に指名したんでしょ?私よりやる気のある人なんてたくさんいるよ?」
「しん。」
「は?」
「俺の名前。永井 真。」
「はあ、」
「団長とかなんか呼ばれてていやだからかわいく真先輩♡って呼んで」
「なにそれキモイ。」

かわいく首をかしげて自分の名前呼ぶから
思わず笑ってしまった。

「かわいいな。」
「え?」
「いや、俺といるときお前怒ってばっかだからさ。」
「…先輩も可愛いですよ。小さくて。」
「お前俺の事小さいって言うけどな、お前がでかいんだよ。」

笑って答える先輩。
かわいいとか言われなれてなくて照れ隠しで言った皮肉も全然気にしてないみたいだ。

「メロンパン。」
「ん?どうした?」
「明日はメロンパンがいい。」
「へえ…仕方ない。用意しとくから来いよ?」
「うん。」

会議に行く代わりに食べ物をもらうという意味の分からない条件に先輩は笑って乗ってくれた。

「暗いから気をつけて帰れよ。」

ハンバーガを食べて帰る。
結局なんだかんだうまくのせられて会議に行くことになったみたいだ。

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