ねぇ、松風くん。


「優ちゃん、今日も可愛い。」


その困ったこと…と言うのは



「あの、潤くん!毎日 毎日 そんなお世辞を言うためだけに私のクラスに通ってるの?」


「え〜?お世辞なんかじゃねぇのに。本当に思ってるよ、俺。」


そう、あの合コンの日以来、毎日 毎日 私のクラスに潤くんが訪ねてくるようになった。


おまけに”可愛い”、”連絡先交換して”、”付き合って”…と日に日に言動はエスカレート。


「…毎日 毎日…飽きないわね〜。」

「俺が優ちゃんに飽きる?そんな日、地球最後の日になろうとありえない。」


菜穂の遠回しの、”毎日 来ないで”と言う嫌味にも、眼差しにもめげない…いや、むしろ気付いていない潤くんには毎度 感心させられる。
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