キミを信じて

心配させんな、バカ!

【銀河side】
「くっそ・・・どこ行ったんだよ」

少し前
俺達のたまり場に行こうとしたとき
いきなり泣きだしそうに顔を歪めて帰ると走り出してしまった姫華

すぐに追いかけたけど

「速すぎるだろ」
男の脚力でも追い付かない

泣いてねぇかな?
怪我してねぇかな?

そんな不安ばかりがつのっていく








「・・・・いた」
路地裏で声を押し殺して泣いている姫華を見つける

また逃げようとする姫華を俺は迷わずに後ろから抱きしめる


「ぎ、んが」
姫華の震える声が裏路地に響く
< 28 / 215 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop