天然娘とオオカミ君の恋
あたしは、ハッとなった。

違う違う!今は言わなきゃいけないことを考えなきゃ・・・!!

あたしは勇気を出した。

「・・・あの」

「なんだ」

「・・・えっと・・・その・・・」

言えない・・・。

「あの・・・ご」

“ごめんなさい”

そう言おうとしたとき、

「じゃあ、俺こっちだから」

そう羽柴くんがあたしの言葉をさえぎった。

「え・・・」

あたしが呆然としていると、

羽柴くんは道を曲がって帰っていった。

~♪

メールだ。あたしは携帯を開く。

夕菜からだ。

【どう?言えた??】

あたしは返した。

【ううん。言えなかった・・・】
< 15 / 23 >

この作品をシェア

pagetop