意地悪な幼なじみが冷たい理由
なんてニッコリしてくれた裕美。
私も嬉しくて微笑み返す。



「じゃあ、私行くね」


保健医と一言二言交わして、裕美は保健室を出て行った。






裕美が保健室を出て数分してから、始業のチャイムが鳴った。



「ごめんね、先生ちょっと用事があるから1人にしちゃうけど……」


「あ、構いません」


「そう?ごめんね」



保健医は少し申し訳なさそうにしたあと、パタパタと保健室を出ていってしまった。




それから1人でグルグルとアヤちゃんのことを考えていた。


でも、昨日泣きすぎたせいでショボショボしていた目がだんだんと閉じてきて……


意識は深い闇へと沈んだ。



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