99%のLOVE
April

高校生活START

カーテンから射し込む眩しい光。
今日から高校生だ。
いつもなら寝坊だけど、もうドキドキで寝てられないよぉ。
「ママ!見て!可愛い?」
「あら蘭ちゃん早いのね。すっごく可愛いわ」
「ほんと!?やっぱ制服着ちゃうと高校生って感じしちゃってすごく緊張するう」
ああ胸がすごい締め付けられて苦しいよう。
大食の私がご飯が喉を通らないなんて初めてだよ。
「いってきまーす」
「あら、ご飯いっぱい残ってるなんて珍しい。」
なんてったって今日からは...
「蘭!おはよう。」
「あーきー!おはよーーう。」
大好きな幼なじみ望月秋高校2年生!
秋と同じ高校に通うために、苦手な勉強も必死に頑張った。
そして夢が叶い一緒に登校しております。
これからこんな日々が続くと思うと、嬉しすぎて苦しいです。
「蘭はさ、部活とか考えてる?」
「部活?うーんスポーツとかだったらバスケくらいしか出来ないんだよなあ」
私は小学生の頃からずっとバスケをやっていた。秋も一緒にやっていて、だからこそ凄くがんばれて、県の選抜チームのキャプテンになった事もあったりなど、結構有望志されていた。
だけど、中学最後の大会で右腕の肩を壊してしまい。もう当分バスケは出来なくなってしまった。
「だったら、マネージャーとかどう?うちの部、マネージャーは2年1人しかいなくて凄い大変なんだ。」
マネージャーか。
マネージャーって事はずっと秋を見ていられるし、手伝いとかいろいろ出来たり!?
「やる!マネージャーやる!」
「ほんとか!?よかった。」
「あ、でも...苦しくならないかな」
間近で、バスケを見られるってことはきっとあの時の悔しさがよみがえってしまうんじゃないか。
「そっか、無理にとは言わないから1度仮入部とかしてみてゆっくり考えてみて。」
「そうだね。ありがと」
やっぱり秋は凄く優しい。
いっつも自分より人の事ばっかり気にかけてくれて、心の底から秋は優しいんだ。
大好き...
「お!クラス表出てるな!緊張してきたー。」
「そうだね!」
「じゃ、俺二年の見てくるから、じゃあな!友達たくさん作れよ!人見知りするなよ!」
「わかってるって!またね!」
ほんと心配性だなあ。
ああ、やっぱ同じ学年じゃないから同じクラスなんて絶対なれないんだなあ。
あと1年早く生まれてれば...
「らーんーーー!」
「蘭おはようううう」
「あ!萌萌、菜奈おはよー」
2人は小学校からの親友。
「ねえクラス表見た?」
「まだ見てないよー今来たばっかりです。」
「私たち3人とも同じクラスだよ!」
「まじ嬉しすぎまじやばいし!」
「え!?そうなの!?ほんと嬉しすぎだよー」
私たちは1年4組になりました。
3人一緒なんてほんとついてるー。
「ねー萌萌!蘭!あの人まじかっこよくない!?」
菜奈の目線の先にいるのはたくさんの女の子に囲まれてる人で、スタイルがすごく良くて秋には劣るけどすごくキラキラしてる。
「まじだ!かっこいい!」
「うーん、私はやっぱ秋以外かっこいいと思う人なんていないなあ」
「蘭はそーだよねー。秋先輩もイケメンだしモテるんじゃない?」
「そーだよー!同じ学校になったんだしーライバルとかいっぱいいそーだなー」
そうだ。同じ学校にはなったものの、秋は先輩だからあまり合うことないし、2年生に可愛い人とか沢山いちゃったりして...。
「ああああやだやだそんなこと言わないでよもー先が思いやられるー」

「今から配る手紙は部活動のことに関する手紙だ。」
部活動かー。そういえばマネージャー!
あんまり会うことないんだから部活はせめて一緒がいいよね。
「菜奈と萌萌は何部に入るのー?」
「んー私は入んないかな。運動とか苦手だし?」
「私もーだるし!」
「蘭は?やっぱバスケ?」
「まだ肩完璧に治ってるわけじゃないから選手としてやることはできないから、秋に男バスのマネージャー誘われて、やってみようかなーと。」
過去にこだわってても意味無いもんね。
治ったらすぐ復帰できるように準備も含めて、マネージャーやってみようかな。
そうして、私はマネージャーになることを決心したのであった。
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