without you
「そーそー、それだ、婚姻届。しかもトモちゃん側のサインつき。それで俺はやっとプロポーズされていたのかと悟った。それから、トモちゃんは俺と結婚したがっていたんだと、やっと気がついた。言っとくが、全然そんなそぶりは見せなかったんだぞ?もちろん、順調につき合ってはいたが」
「ですよね」

婚姻届のことは、トモちゃんからも聞いてなかったから・・・素直に驚いた。
きっと、それを手に取った社長は、サプライズを超えて、引いてしまったに違いない。
なんとなく、その場面が想像できてしまった私は、社長の話を聞きながら、2・3度頷いた。

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