without you
「とにかく、純くんと一緒にいれば安全だから。もう一人で抱え込まなくていい。あとは我々と純くんにお任せください」
「よ・・よろしく、おねがいします」
「よし。では、木戸さんのお宅にチームを派遣します。今夜張ってる間に奴が来るかもしれない。いや、来てくれた方が好都合なんだが・・・木戸さんの背格好に一番近いのはマイちゃんだな。アヤノコウジ、マイちゃんに連絡」
「はいよーテラさん」
「木戸さんは、この紙にご家族の連絡先を書いて」
「あ。あの・・・」
「分かる範囲でいい」
「・・はい」
「それから木戸さん。パソコンは?」
「あっ。それは・・ハンマーで叩き壊して、中のチップは駅のゴミ箱に捨てました」と私が言うと、その場にいる男性陣6人全員は、ブッとふき出した。

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