without you
「次の方。32番、木戸さん。どうぞ中へお入りください」
「ぁ・・はい」

・・・緊張して、心臓がドキドキしているのが分かる。
でも同時に、私はリラックスしているのも分かっていた。
なんか、自分に起きていることを、少し離れたところから客観的に見ているような・・・不思議な感覚だと思いながら、私は案内をしてくれた男の人(後で有馬部長だと分かった)と一緒に、面接の部屋へ入った。

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