魂‐soul‐
「三十分だ」
 
扉を開けた槙人は開口一番に言った。
 
「えらく楽しそうだったが…」
 
一気に静まり返った室内に槙人の靴の音が響く。

湊の前で立ち止まった。
 
「お前の答えを聞こう」
 
湊は二分前に浮かび上がった自分の答えを思い返した。 

確かにこの推測は辻褄が合う。

しかし確信がなかった。

第二戦でのこともあるので推測だけで答えたくなかった。

できるなら証拠がほしい。

だが、それは望めなさそうだった。


「さぁ、誰だ?」



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