魂‐soul‐
「嫌だ!助けて!」
 
「待て!俺から…」
 
「焦らなくていい。君は最後だよ」
 
割って入った悟を雅は制した。
 
「あんまりうるさいと約束守らないから」
 
悟は口をつぐんだ。

もがき暴れる秋人の頬を雅は拳で殴った。

すると、ピタリと泣き止み気絶したのではないかと思うほど大人しくなった。
 
「手間取らせないでくれる?」


それだけ言うと再び秋人の腕を掴み装置へ向かって歩き出した。
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