魂‐soul‐
「湊、いいで」
 
十個映っていたモニターのうち、四個が壊された。

ザーとノイズ音が鳴っている。

朔馬は腕を組んで満足そうに頷いた。
 
「でも、あと十五分」
 
雅が腕時計を見て呟いた。

画面の湊はテレビの後ろを覗き込んでいる。
 
「絶対に無理だな」
 
二人の後方で蔵人が挑発的に笑った。
 
「わからへんやろ!」
 
「勝手に見てろよ。無駄な希望ってやつをな」
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