俺様な狼上司に迫られて!






----ドキン、ドキン






重なった唇から感じる
互いの熱に

何度も何度も

キスを重ねる。







「……名前、呼んで。」





キスの合間に聞こえる
彼の言葉に





「ん……律樹…。」

「…ん……もっと。」

「っ…律樹…、律樹…。」







抱き合いながらキスをして

しばらくこんなやり取りを繰り返していた。





そして唇が離れて

至近距離で見た 彼の瞳に



---思わず ぞくっとするほどの
色気を感じた。










「……やっと、手に入れた。」








そう言って またギュッと私を抱きしめる律樹。


そしてそのまま私を抱き上げて
スタスタと部屋を歩き進んで行く。








「っ……律樹、どこに…!」

「ベッド。」







(っ……え…?!)







火照る体と
鳴り止まない心臓を実感しながらも

彼のその言葉に

まだ早すぎ、と思ってしまう自分がいた。







「ま、まだ心の準備が…!!」

「ダメだ。」








------ドサッ!








そう言って私はベッドに降ろされ

その上に覆いかぶさるように
律樹が私に跨った。




そして熱のこもる 野獣のような瞳で---











「------待てない。」










そう言ってまた

私にキスをした。








そして小さく耳元で…







「…いいだろ、俺の女になれよ サユリ」









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